抽象絵画文有孔鍔付土器
(ちゅうしょうかいがもんゆうこうつばつきどき)
この土器は、箕輪進修高校の講義棟建設に伴う発掘調査で見つかった、今から約5,200年前に作られた土器です。この土器が見つかった住居跡からは、多くの縄文土器が重なるように見つかりました。
この土器は、上部に孔(あな)が開いていて、刀の鍔(つば)のような突起がある事から、「有孔鍔付土器」と呼ばれています。筒型で、底部が広がり、上げ底です。文様は表裏(ひょうり)一対と思われる絵画的な文様が付けられています。一説には男女を表現しているとも言われますが、詳しいことは不明で、謎の多い土器です。